アレルギー科
本来無害であるはずの食物や花粉等に対して何らかの原因で免疫が過剰に反応してしまうことがあります。
これがアレルギー反応です。アレルギー反応を引き起こすアレルゲンとしては、食物、花粉以外にもハウスダスト、
ダニ、ペットの毛、カビ、昆虫、薬物等があります。
気管支喘息 | 空気の通り道である気道が狭くなり、繰り返す咳、ゼイゼイ、ヒューヒューといった喘鳴、息切れ等がみられます。 |
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アトピー性皮膚炎 | 良くなったり、悪くなったりを繰り返すかゆみのある湿疹が主な病変で、目や耳の周囲、首、肘、膝等にできることが多いです。バリア機能異常と乾燥があり、そこに様々な刺激やアレルゲンの侵入により発病すると考えられています。又、過労や精神的ストレスも悪化の原因となります。 |
アレルギー性鼻炎 | 花粉の飛散が原因となる季節性のものと、ダニ等が原因となる通年性のものがあります。くしゃみや鼻汁、鼻閉等の症状があります。 |
アレルギー性結膜炎 | 目の白目にあたる部分が結膜で、アレルギー反応で炎症が起きる病気です。目のかゆみ、充血、流涙等があります。 |
花粉症 | 花粉が原因となって起こる目や鼻の症状で、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎の一種です。飛散時期により、スギは2~4月、ヒノキは4~5月、カモガヤ、オオヤワガエリ等のイネ科は6~10月、ブタクサ、ヨモギ等のキク科は8~10月となります。 |
薬剤アレルギー | 特定の薬に対して現れるアレルギー反応です。内服薬や注射等での頻度が多いですが、塗り薬や目薬、吸入剤等あらゆる薬が原因になります。症状はさまざまで、最も多いのは皮膚の症状で、蕁麻疹や発赤等です。まれに重症でアナフラキシーショック(呼吸困難、血圧低下、意識低下等)が現れることがあります。 |
食物アレルギー | 特定の食物が原因で現れるアレルギーです。乳児期に現れることが多く、卵、牛乳、小麦、甲殻類、果物類に対するアレルギーの頻度が高いです。蕁麻疹、悪心、嘔吐、下痢、咳等様々な症状が現れます。アナフィラキシーショックに至ることもあります。 |
基本はアレルギー反応を抑えて発症を予防したり、発症したアレルギー症状を軽減するための薬物治療です。
具体的には、ステロイド等や抗アレルギー薬等が用いられます。
花粉症治療の一般的なアプローチとして抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、点鼻薬、点眼薬を使用しています。
又、症状が強い方には注射としてヒスタグロビン注射やノイロトロピン注射をしております。
ステロイド注射は感染症、消化器の潰瘍、糖尿病、高血圧、緑内障、生理異常等の副作用が心配されるため当院では行っておりません。
根本から緩和する治療法としてアレルゲン免疫療法があります。当院ではスギとダニに効く舌下免疫療法を行っておりますが、スギの治療開始時期は6月から11月になります。
アレルゲンに触れたり、体内に取り入れたりしないように注意することが大切です。すでにどのようなアレルゲンによってアレルギーが起きるか分かっている場合は、アレルゲンを回避、除去する生活を心がけることが大切です。
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